DAY2 5月4日 晴れ
寒くて全然眠れず、夜中に起きること数回。
朝は3時前に目が覚めた。
この日は工程が長いので4時40分に出発。
毎度のごとく旦那さまが準備にもたつき(怒)出発遅れたし。
DAY2 大弛小屋ー国師ヶ岳ー甲武信ヶ岳ー破風山ー雁坂嶺ー雁坂峠ー雁峠ー水干ー将監峠
約30km D+2500m
2日目は雪とのたたかい・・・
(よく見ると見えているのは木のてっぺんの部分w)
国師ヶ岳へ
朝なので雪がしまっていて歩きやすい。
積雪は1mほどかなぁ・・・
木のてっぺん部分がトレースの真横にあるので
とにかく枝がささる。(あざだらけ)
コースタイム60分のところを40分ほどで国師ヶ岳に到着。
(富士山がとてもきれいに見えました)
(朝焼けもきれい)
甲武信ヶ岳へ
国師ヶ岳まで思ったよりさくっと行けたので
なんだ、こんなもんかと思ったのが大きな間違い。
ここから約4時間、地味で長く、果てしない雪道のはじまり。
(ずっとこんな感じ)
地味なアップダウンがひたすら続き、特に展望もなく
昨晩の踏みぬきでぼこぼこのトレース上を
ただひたすらもくもくと、いい姿勢を意識してパワーウォーク。
途中途中トレースが間違っていてピンクのマーキングを見失うこと数回。
で、ロストすると踏みぬき地獄が待っているという。
(まじでテンションさがったわー・・・)
最後の急登を半ギレでのぼり切り(誰も悪くない)
なんとか甲武信ヶ岳に到着。
(なんていうか、急登を登らされるだけの風格が・・・)
9時40分、スタートして5時間。
コースタイム約6時間のところ、かなりがんばった(と思う)。
この区間、まじできつかった。
全行程の3分の1にしてほぼ脚を使いきった。笑
雪山をなめたらあかん。
雁坂峠へ
2つ目のボスである甲武信ヶ岳を制して、ここからは下り基調~
なんて思ったら全然そんなことなくて。
ここからさらに地味ではないアップダウンに苦しめられることになる。
越えるピークは破風山、東破風山、雁坂嶺の3つ。
どれもいちいち標高を下げてから200~300mのぼりかえす。
(正面が破風山。え、今からこれのぼるの。汗)
いい姿勢とかもはやこの辺でどうでもよくなってくるくらい(コラ)
いや、でものぼりは比較的時間を圧縮できたから自然とできつつあったのかも。
そんなこんなで雁坂峠につく頃には、すべて脚を使い切ったのですが
そこでなんとまだ15km。
(ノコリ15kmイマカラアルクノ、ムリダヨ・・・)
日本三大峠とだけあっての素晴らしい展望だけが唯一の救いでした。
(絵にかいたような絶景)
将監小屋へ
文句言ってても工程は進まないので歩きます。
雁坂峠で13時。
まだ13時、なんですが5時前から行動してるのですでに8時間(!)
長い長い1日はまだまだ続きます。
(ちょっとだけ走った)
(笹原が美しい雁峠)
雁峠までは笹のきれいな稜線を進みます。
勾配もずいぶんなだらかになって走れそうな気持のよい道~
なんだけど、今回は脚が終っていたため(涙)ほぼ走れず。
むむ、ここは元気なときにまた来たい。
(正面は笠取山。直登すぎたので今回は巻き道を選択)
ここから将監小屋までコースタイムで3時間強。時間は14時50分。
地図上では巻き道のトラバースで高低差もほぼなし。
順調に行けば17時(小屋のごはんの時間)までに間に合うんじゃないかと
淡い期待を胸に最後のひとふんばり。
でも、ここからが2日目のハイライト。
アドベンチャーレースのはじまりでした。
地味で単調な延々続くトラバースに、ところどころ崩落個所あり。
しかも1か所ではなく何回も。(デジャブかと思った・・・)
土砂の合間に最近つけたらしいマーカーがいくつもあったので
進んでよい、と判断して
え?これまじ?通れるの?と
どこにぶつけてよいかわからない怒りを心にしまいながら(誰も悪くない)
慎重に進む。
(「遭難」の2文字がうかんだ瞬間)
終わった脚を引きずりながら
ここぞとばかりに持ち前のブレインをフル活用し
なんとかかんとか将監小屋に到着。
(17時50分。長かったーきつかったー・・・)
2日目に痛感したのは、山は何が起こるかわからない、ということ。
最悪の事態を想定しての準備が大切だと改めて感じました。
いい姿勢とか、重心のコントロールとか
すべて記憶のかなたに忘れさられるほど疲労困憊の2日目。(オイ)
でもくだり区間では、パワーポジションでの接地を意識したらちょっと楽に感じた。
この日はおいしいカレーを食べて就寝。
~DAY3に続く~
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