前回の記事を書いたら、同じ山域の分水嶺のレポートが関連記事であがってきた。
自分が書いたとは思えない、よくできた文章で驚いた・・笑
コロナになって大会もなくなってしまって
あんな感情になることも最近なくなってしまったなぁ。
それはおいておいて、西東京ぐるりのレポート後編。
いろいろあった1日半を時系列で振り返ります。
▼前編はこちら
スタートー日向沢の峰(13時45分)
スタートは7時半。
始発で青梅駅に向かいました。
序盤は青梅高水トレイルランのコースを高水山常福院まで。
先は長いし、何より荷物が重いので走る気にもなれず
榎峠までの地味にアップダウンのあるハイキングコースは歩いたらやっぱり長かった。
この辺りは特記事項もないのでさくさく進む。
今日は大ボスの長沢背稜が待っているから
日向沢の峰くらいまではさくっと進んでおかないと。
と、地味なアップダウンにぶつくさ言いながら棒ノ折には12時前に到着。
4時間半くらい。
分水嶺のときは5時間ちょっとかかっているから
少しは歩くのも速くなっているのか…?
そこから6㎞で日向沢の峰。
1時間半くらいでいけるかなと思ったけど
最後の壁4枚がやっぱり手ごわくて2時間弱かかりました。
最後の1㎞で400mちかく標高あげるのすごいよね…
個人的には、日本三大急登にひけを取らない斜度だと思う。
いや、黒戸尾根の方が整備されていてよっぽど歩きやすいわ。笑
日向沢の峰には、妖精が住んでいそうな穴の開いた大木が。
ここは何度来てもどことなく寂しいというか、不思議な空気が流れる場所です。
日向沢の峰ー芋の木ドッケ(19時30分)
さて!ここからが1日目の核心部である長沢背稜へ突入。
正確には三ッドッケから芋の木ドッケまでが長沢背稜らしいですが
日向沢の峰から芋の木ドッケまではなんと18㎞…
微妙なアップダウンを繰り返しながら、地味にのぼり基調で
でも基本は「ひたすらにトラバース」がこの道。
ここを歩くのは何度目だろう…
たぶん4回目くらい、そろそろ慣れてもいいよね?って思ったけど
今回も全然あかんくてコテンパンにされました。
やっぱりなげーよ。
芋の木ドッケに着いたのは19時過ぎなので
約5時間ほぼ休憩なしでトラバースし続けたことになります。どんだけ!
水場は2か所。
一杯水はちょろちょろですが出ていました。
酉谷の避難小屋は確認していないのでわからず。
1組宿泊で利用する方に出会いました。
最後長沢山から芋の木ドッケまで400m弱一気にのぼりますが
ここは以前来た時より難なくのぼり切れました。やまざるさんはよちよちしてたけど。
あれ?このくだりデジャブ…?
分水嶺のときと同じ展開。
それだけ長沢背稜が手ごわいってことで。
▼そのときの様子はこちら
芋の木ドッケー雲取山(20時30分)
芋の木ドッケから雲取山までは2㎞ちょっと。
なんだけど…大ダワに向かって一度標高を下げてからまたのぼり返し。
分水嶺のときはこの大ダワへのくだりで集団ロストしたので、今回は暗いし慎重に。
おかけでロストはしなかったけど、ここ心配になるくらい標高下がるよね…
鳥目なので暗くなりたてのタイミングってよく見えなくて
木の根っこに靴をひっかけて、マンガみたいに前からこけました。
滑落しなくてよかった、、
テントの方を起こさないようにライトを消して静かに水だけ補給させていただき
山頂の避難小屋へ。
三頭山の避難小屋まで進むか迷ったけど
それなりに体力もメンタルも削られてたし
ここでビバークにしました。
初日46㎞、13時間ちょっと。
誰だよこんなコース考えたやつって何回思ったか。笑
雲取山から見る都会はキラキラしてました。
雲取山ー三頭山(9時)
2日目は4時間ほど仮眠して(けっこうがっつり寝た)3時過ぎにスタート。
寝ぼけながら歩いていたら鴨沢まで2時間40分もかかってしまいました。
バス停にある自販機で暖かい飲み物を補給して、ちょっとだけ復活。
スタートの青梅から水以外補給できなかったので
暖かいコーヒーが沁みたー
いざ、後半戦の奥多摩の山々へ。
鴨沢までくだってしまえばもう終わったも同然!
・・・って思ってたけどぜんぜんそんなことなかったよね~
三頭山へはムロクボ尾根を選択。
よくわからなかったので最短(だと思われる)道を選んだけど
予想外の急登に泣かされました。オツネノ泣坂、なにあれ。
こっちじゃなくてせっかくだから浮橋を渡ってヌカザス尾根にすればよかったか?
いや、どっちもそんな変わらんか…
三頭山で65㎞なのに獲得標高が6000m近くって
もう、荷物が重くて肩が痛いっす。
もはや若干1名寝てるし。まだあと35kmあるよ。笑
三頭山ー陣馬山(14時半)
ここからはハセツネコースの前半部分を醍醐丸まで逆走。
浅間峠までは逆走するととっても気持ちの良い走りやすいトレイルなんです!!
まあ、走れる脚はあんまり残ってなかったけど。
陣馬山でうどんを食べる!!!とスタート前から決めてたので
ここはとにかくうどんのことだけを考えて進みました。
肩痛いし。
歩いたり走ったり、それでも5時間くらいかかった。ぜんぜん進まない。
ここを通るのは初めてじゃないけど
あと何回のぼるん?って思う道、今回ももれなくきぃーーーってなりました。
浅間峠から醍醐丸って地味に大きめののぼりくだりが多くて、嫌いです。笑
陣馬山では念願の!!!うどん!!!!
…じゃなくて、なぜかそばを頼んだ。なんでだったかは忘れたけど
メニュー見たら蕎麦が食べたくなった…のかな?
あんなにうどんって連呼してたのになぁ。笑
初めて食べたけど、山菜にキノコにさつま揚げまで入って700円!
雲取山から来たって言ったらおじさんがきょとんとしていて
(じつは青梅から…)とは言えませんでした。
敢闘賞でうまい棒のめんたいこ味くれました。ごちそうさまでした!
陣馬山ー高尾(18時30分)
ここまで来たら終わったも同然!勝手知ったる高尾縦走路!!
・・・って5回くらい思ったけど最後まで全然そんなことなかった。
陣馬から高尾山口までって14㎞あるのよね。
走ったらすぐだけど、もう走れる脚もそんな残ってないし
何より6㎏背負って走る脚にはまだなっていないので重くて走れない。
ということで、スーパーパワーウォークで一生懸命歩いたら
なんとか3時間半で着きました。
ふぅー長かったぜ・・・
高尾山頂で雷が鳴りだし、薬王院過ぎたあたりから土砂降りになり
なんの練習なん、これ!って思ったけど
いつものエクストリームに比べたらかわいいもんよね。
まとめ
ということで、つらつらと書きましたがこれにて西東京ぐるり100、完結。
全体を通じて、ほぼ歩きでおおよそコースタイムの50~60%で進めました。
歩きにしては、巡航速度が以前より上がったかな~というのと
ビバーク含めてこのルートをスルーで、しかもセルフでやれたのは成長かな。
東京の県境を埼玉県側から神奈川県側までぐるっと。
大都会の東京も、県境まできたらこんなに自然豊かなんだってのを改めて感じた旅。
そしてこうやって道をつなげてみると
昔の人は隣町まで野を超え山を越え、こうやって移動していたんだな~と
便利になった世の中に感謝しなくては、と感じました。
コロナの影響で大会がどんどんなくなっている昨今だけど
大会なくても自分でいくらでもルートつなげられるし
こうやって自分で道をつなげてみることで知らない道に出会えるのも楽しい。
さて、次はどこに行こうかな~