DAY1 8月10日 くもり
3日間の山旅のはじまり。
夜行バスにゆられ、高速バスにゆられ、タクシーにゆられ
東京から約10時間。
新潟県の奥地、大石ダムから縦走スタートです。
DAY1 大石ダムーカモス峰ー千本峰ー前杁差岳ー杁差岳ー杁差小屋
約13km 累積標高約1800m
スタートは10時。
正確には大石ダムの少し先の彫刻公園という場所までタクシーが入れます。
越後下関から4000円ほど。
駅前にタクシーはいないので、事前に配車予約が必要です。
タクシーの運転手さんは慣れているので、
電車かバスの到着時刻を言えばスムーズに連携してくれます。
大石ダム~カモス峰
大石ダムからしばらくは林道(4kmほど)
フラットに近く歩きやすいですがここは虫対策が必須!!!
なぜならアブの大群が・・・
ブヨもいっぱいいます。
これは3日目、帰りの林道ですが、
数えきれない量のアブがたかってきます。
いつも短パンの私も虫対策でロングパンツをはいていますが
はいていなかったらとても悲惨なことになっていたでしょう。
アブ対策
あぁおぞましい・・・思いだすだけでも背筋がぞっとするアブ。
アブの生態は
牛や豚や馬などの血液を主食にしていますが、そういった動物の居ないところでは
積極的に人間の血を吸いにやってきます。
だそうです。
虫(ハチ・アブ・ヒル)刺されの予防と対策。刺された時の処置 / 登山入門 より
「積極的に」というところが腹立たしい!
今回こいつが本気でストレスだったので対策を調べてみました。
アブ対策には以下がよいようです。
◆濃いめのハッカスプレー(塗った部分には止まりません)
◆タイガーバーム(スプレーできない部分に)
◆虫よけネット(顔を守る)
◆レインウェア(分厚いのでさされない)
◆オニヤンマ型マスコットを持ち運ぶ
ハッカスプレーは自家製で濃いめに作ると効果があるみたいです。
今回は市販のやさしい感じのものだったのであまり効果がわかりませんでした。
黒に寄ってくると言われますが、実際どの色もあまり変わらない様子。
あとは温度の高いものや獣の臭いによってくるみたいなので
登山者に近寄ってくるのはある程度しょうがないですね・・・
オニヤンマがアブを食べるらしいので
渓流釣りをする人はオニヤンマ型マスコットを持ち歩くみたいですが
効果のほどは不明。
次回からは
・暑いのを少々我慢してレインウェアを上下着る
・ハッカスプレーを濃いめに塗りたくる
を対策してみようかな。
標高が上がれば自然といなくなるのでレインはあとで脱げばよし。
カモス峰~前杁差岳
アブ地獄を抜けると急登のはじまり。
経験したことのない角度の傾斜が待っていました。
約4kmで1400mほど標高をあげます。
スタートは標高が低いのでめちゃくちゃ暑い。滝汗。
この区間でかなり消耗しました。
急登ってこういうもののことを言うのね・・・
今まで急登だと思っていたのは全然急登じゃなかった。笑
そんなこんなで文句を言いながら3時間ほどで前杁差岳に到着。
1km進むのに40~50分かかります。
フラットな場所でちょっと休もう、と言いながら
まったくフラットな場所がなく、前杁差岳までノンストップ。苦笑
標高は1500mを超えてアブもいなくなり、ようやく腰をおろして休憩。
手に持っているのは自家製のトレイルバー。
超高カロリーで腹もちもよく、今回の旅では3日間重宝しました。
前杁差岳~杁差小屋
前杁差岳からは稜線に出て歩きやすい道になります。
残念ながらガスが出てしまいましたが
途中には長者平という美しい湿原もあります。
(長者平付近。地塘が点在していて美しい)
前杁差岳からは1時間弱で杁差岳に到着。
この区間は特に難儀なことはありませんでした。
杁差岳では一瞬だけ青空が。
そして進行方向を見ると・・・
(杁差小屋!!)
これぞ田中陽希さんの二百名山一筆書きでひとめぼれした景色。
どこまでも続く稜線にぽつんとあらわれるかわいい小屋。
このあとずっとガス&雨だったこともあるけど
ここからの景色が一番きれいだったなぁ~
(明日歩く道が全部見えた)
小屋は奇跡的に貸し切りで
荷物広げ放題、服も全部洗って全部干した。笑
もはや家。
夕方には雲が切れて絶景をおがむことができました。
どや!!
たおやかな稜線にどこまでも深い山
飯豊連峰の雄大な山々は見飽きることなく
この日は日暮れまで刻々と変わる夕日を眺めました。
この広大な景色の中、いるのは私たち夫婦2人だけ。
とっても贅沢な時間。行けてよかった。
アクセスが悪くなかなか行けない場所だからこそ
人が少なく静かな美しい山をじっくり楽しめるのが
飯豊連峰のよさかなと思いました。
(どこかのブランドのカタログみたいだ・・・)
明日も晴れますようにと祈りつつ
この日は20時に就寝。
▶波乱のDAY2に続く
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