さて、ずいぶん間があいてしまいましたが
1月からマフェトントレーニングを継続してきて10ヶ月。
もうかなりマンネリ化してしまってモチベーションもいいかげんな感じでしたが
いったんマフェトンを離れる前にここまでの振り返りをしておきます。
▼過去の経過報告はこちら
10ヶ月で感じた効果
10ヶ月もの間、低強度にトレーニングをふることで一定の効果は感じました。
トレーニングには「特異性の法則」というのがあり
マフェトンは有酸素性の代謝能力の向上に特化したトレーニングです。
特異性の法則
ある種の能力は同類の運動を用いたトレーニングによって
効果的に高められる
トップ選手でない限り100マイルにスピードは必要ないので
100マイル仕様に体を持っていくのであれば非常に有用なトレーニングでした。
この期間で私が体感した効果は3つ。
- 長距離走っても疲れにくい
- 体脂肪を活用できるので補給量が減る
- 低強度なのでケガしにくく、練習量を増やせる
- 結果的にウルトラに適した脚づくりができる
最初の2つについては個人的にマフェトンスイッチと呼んでいるものがあり
3ヶ月が経過したくらいから、
体脂肪が使われ始める感覚に切り替わるタイミングがわかるようになりました。
どこまでも、いつまでも走れる感覚。これ、めちゃくちゃ気持ちいいです。
先日も約70㎞のロング走をやったのですが
40㎞すぎてから明らかにスイッチが入って楽に走れる感覚になりました。
ペースも最後まで落ちず、まだ走れる感覚で終われました。
(マリオスタンプラリー30駅1日で回りました笑)
昨年50㎞走をやったときは40㎞過ぎの失速がひどかったので
これは大きな変化。
また、高強度の練習がなくなるため疲労感が少なく
練習量を増やせたのは地脚づくりとしてもよかったと思っています。
昨年の月間走行距離は平均200㎞ほどでしたが、
今年は300㎞弱まで伸ばせました。
(ただし、ペースを上げられないので時間は超かかる)
ベースの走力、という意味ではこの10ヶ月でかなりレベルアップできたなかと。
ただ1つ、問題が。
マフェトンでどこまで速くなれるのか
ここからは理論とかいったんおいておいて、私の感覚的な話です。
私の現状のレベルでは、マフェトンを継続してもここからの成長角度は
これからどんどん低くなっていくだろう、という予測しています。
なぜなら、ベースのスピードがないから。
ここはマフェトンをスタートした当初から課題に感じているところでした。
(お気に入りのCloudX)
ただ、マフェトンを始めてしばらくは
スピードを上げるとすぐに心拍が上がってしまうので
スピードとか関係なく、とにかく設定心拍を守っていればよかった。
この10ヶ月間のスピードの変化を超ざっくりですがグラフ化してみました。
(超ざつなやつ。ほんとはもっとちゃんと分析したかったけど、一括DLができず面倒すぎて断念)
開始4か月目くらいまでは順調にペースアップしています。
はじめは7分半くらいだったのが
だいたい3ヶ月で、キロ6分前後まで持っていくことができました。
夏場は暑さにより心拍数が上昇するので、ペースは維持。
暑くなり始めた6月はキロ7分を超えていたタイミングもあります。
でもこれは暑熱順化とともに徐々に戻りました。
夏場はキロ6分半前後。
大幅に落ちることなくなんとか維持ができたのはある意味成果かなと。
秋に入って徐々にまたペースが上がり始めていますが、
現在キロ6分をちょっと切るくらい。さて、ここからどこまで伸びるのか…
(いつものランニングコース。ここは本当に気持ちがいい)
感覚的には、サブ4ペースくらいで一度頭打ちがくる感じ。
私のPBは4時間2分なので、そのくらいまでは今のトレーニングで到達できそうです。
(フルの時の心拍は160超えているので、いちおうそれでも成長はしている)
ただ、そこからキロ5、それ以上まで持っていけるかというと
数年かけてじっくり取り組めば3年くらいでもしかしたら…?くらいの感覚。
低強度ばっかりやっていると大きな動きを忘れてしまうので
ここらで一度別の刺激を入れてみてもいいのかな、という感じです。
※あくまで自論です。
ということで、ここでいったんマフェトンを離れて
スピード的な要素を強化する、という選択をとってみることにしました。
4月にはUTMFがあるので
スイッチが入る感覚を取り戻すために、春にはまたマフェトンに戻すつもりです。
さて、この選択がどう出るか。
(夜の隅田川テラスともしばしお別れかな~)
人間の体は、トレーニングしただけ変化する。
だけど、やったことしか結果には出でこない。