8月31日 くもり
夏休みの縦走計画がだめになってしまったので
日帰りや1泊で行ける山をとにかく攻めよう!計画。
こちらもずーーーっと憧れていた
日本三大急登「黒戸尾根」での甲斐駒ヶ岳にチャレンジしてきました!
お気づきのとおり、のぼりがとにかく好きなんです…笑
しかも、急なほど好み。全身を使ってガンガン標高を上げる感じがたまりません。
コース
尾白川渓谷駐車場ー黒戸尾根ー甲斐駒ヶ岳(ピストン)
約20㎞ 累積標高2300m
CT15時間 実質行動時間7時間30分(圧縮率50%)
のぼり4時間・くだり3時間30分・休憩/待ち時間トータル1時間
今回ご一緒したのは、インスタで知り合ったTさん。
トレランレースで上位10%にくいこむほどのスピードランナーです。
山登りもお好きとのことで、ご一緒させていただきました。
やっぱり走力ある人と一緒だと心強い。
この日は登山指数Cだったので眺望は期待できませんでしたが
トレーニングも兼ねて、いつもよりスピードはやめの登山となりました。
駐車場ー七丈小屋(3時間)
スタートは7時。
駐車場から神社とつり橋を超えると、登山道のはじまり。
しばらくは樹林帯の中を進んでいきます。
日本三大急登とだけあって、どんな急勾配かと思いきや
思いのほかなだらかで歩きやすい。
しっかり整備されていて、このあたりは危険個所もありません。
ところどころに祠があり、ここが修験道だということを思い出させてくれる。
駐車場の標高は約700m。
2000mくらいまでは、笹の中の道を進んでいきます。
よくテレビで見る「刃渡り」
ガスっていたので景色がよく見えませんでしたが、
左右は切れ落ちているので、焦らず慎重に。
丁寧に歩けば、それほど危険ではありません。
しばらく歩くと一度くだりになります。
くだりきると小屋跡。
大きな祠があって、ここからが前半の核心部です。
垂直にかけられたはしご。
しっかりつけられているので、慎重に足を運べば大丈夫。
こわいというより、ここにこれを設置したのがすごすぎる…!という感情。
整備してくれる方がいて、山を楽しめる、ということに
純粋に感謝の気持ちでいっぱいでした。
このはしご区間、小屋の手前までしばらく続きます。
雨が降ると足元の岩がすべるので、慎重に進みましょう。
はしごがなくなり、少し傾斜がゆるやかになると、もう小屋はすぐそこ。
七丈小屋には10時すぎに到着しました。
今回は途中でこの記事にある「三宅さん」というライターさんにお会いしました。
なんでも、コースタイムの30~40%で歩いてしまうそう・・・(すご)
「今日はトレーニング?どのくらいで歩くの?」って聞かれたので
「50%切るくらいですかね…?」って答えたら
「ふ~ん、そんなもんかぁ」って反応されたのがちょっと悔しかったので
・・・練習がんばります。
七丈小屋ー甲斐駒ヶ岳(11時45分)
小屋をすぎると、ようやくハイマツ帯に入り森林限界が近くなってきます。
樹林帯が長いからメンタル練にもなるよね。
途中にはこんな大きな剣が奉納されていたり
(これここまで運ぶの大変だっただろうに)
甲斐駒ヶ岳といったらこれ!2本の剣!!
近くまで行ったらわかるけど
どうやってあそこに剣を立てたのか、本当に謎。
このあたりが一番の急登かな?
鎖がないとのぼれないような岩場の連続。
手がかり・足がかりが少ないので1歩1歩確認しながら進みます。
(ここはくだりの方がこわかった)
最後は全身を使って岩をよじのぼっていくと
ついに見たことのある景色が…!!
11時45分、山頂に到着~
相方のトイレ・休憩待ちをのぞいて実質4時間でのぼれました。
標高差2200m!いや~のぼりごたえあった!
山頂からのごほうび展望
山頂でしばし休んでいると
登山指数Cだったのに、いつのまにか晴れ間が。
青空の中に摩利支天が!鳳凰三山が!!
眺望はあきらめていたのに、絶景を拝むことができました。
日頃の行い!笑
南アルプスの貴公子というだけあって
花崗岩でまっしろな山頂は他とは違う風格をはなっていました。
来れてよかった。
おまけ
下山は3時間30分ほど。
鎖やはしごの連続なので、あわてずゆっくり下りました。
最後は尾白川渓谷で天然のアイシングができます!
下山後は近くの温泉施設でさっぱり。
日本三大急登というだけあって、とってものぼりごたえがありますが
山頂から見える景色は格別!
これだけの標高差がありながら、ほぼのぼり一辺倒なので
登坂力の強化にもとってもよいです。
(そんなに気軽には来れないですけどね)
日帰りじゃきつい!という方は七丈小屋に1泊すれば安心。
とっても素敵な小屋みたいですよ!
ここはまた来たい山だな~
次は黒戸尾根から反対側の早川尾根、栗沢山にも行ってみたい!