8月17日 晴れ
本当は北アルプスに行く予定だった夏の縦走計画。
大型の台風襲来により、やむなく中止になりました・・・
数日間の晴れ間をねらって行ってきたのはずっと行きたかった「谷川岳」
急登に目がないわたくし。
日本三大急登である西黒尾根も絶対にのぼってみたい…!
しかも日帰りで行けそう(なきがする)!
ということで、決行!!
馬蹄形と悩みましたが、帰りに温泉に入って新幹線で帰宅という魅力に負けたのと
仙ノ倉山から平標山の稜線はぜひ一度歩いてみたかったので
今回は主脈縦走にしました。
コース
天神ヒュッテ(前泊)-西黒尾根ー谷川岳ー万太郎山ー仙ノ倉山ー平標山ー宿場の湯
約28㎞ 累積標高約2500m
CT15時間30分 実質行動時間9時間20分(圧縮率60%)
長いコースタイムの行程で、最後までだれずに歩ききれるか心配でしたが
早朝スタートでなんとか日が暮れる前に下山。
温泉に入ってさっぱりして、バスにも余裕で間に合いました。
帰りは越後湯沢から新幹線であっという間に帰ってこれるのも素敵。
それでは、美しい稜線とともに行程を振り返ってみましょう!
土合ー谷川岳(8:00)
スタートは6時。
核心部の谷川岳ー仙ノ倉の稜線はできるだけ早い時間に通過したかったので
スタートは早めにしました。
土合にはいくつか泊まれる場所があって、
今回は直前で予約が取れた天神ヒュッテに宿泊。
スタッフがグローバルな感じですが、中はとってもおしゃれです。
駅から近いのはこちら。こっちのがリーズナブルです。
土合からほどなくしてロープウェイ乗り場に到着。
文明の利器に頼るという選択肢は山猿家にはないので
迷わず西黒尾根を選択。
いかつい入口がなんとも・・・
ここからコースタイム4時間半ほどで谷川岳の山頂。
距離は4-5㎞だったかな?標高差1500mを一気のぼり。
途中までは樹林帯ですが、ラクダの背を超えるとこんな感じの岩場が。
私の大好きな感じの両手を使ってのぼる急登。
前を歩く登山者をパスしつつ、ぐんぐん標高を上げると
気づいたら相方がいなくなっておりました・・・
(よく見ると米粒サイズのわたしがいます)
あっというまに山頂。
なんと2時間ちょっとでのぼってしまいました。
まだ朝早い時間ということもあって
ここから歩く稜線がばっちり見える!
あの見える山全部歩くのか~
谷川岳ー万太郎山(11:30)
あまりに景色が美しかったのと
相方がはやくもガス欠&水切れのため肩の小屋に1時間ほど滞在。
(はよせんと日が暮れるで…)
ぼーっと眺めている間にガスがあがってきてしまいました。
ここからいよいよ核心部の主脈縦走へ。
まずは気持ちの良い笹の間をくだっていきます。
一面、お花畑!
と、美しい景色とは裏腹にどんどん険しくなっていく足元。
遠くからみたらもふもふの優しい稜線なんですが
歩いてみたらなかなかタフ。
見えてる稜線の山のふちの部分をご丁寧に全部なぞります。
アップダウンが1つ1つ大きい、山がでかい~
万太郎山まで標高差200~400mくらいの山をいくつの越えたことか。
もうそろそろ勘弁して・・・
と思ったころにようやく着きました、万太郎山。
(風も強くなってきて、きつくて言葉も出ない。笑)
谷川岳から約2時間半。非常にタフでした。
万太郎山ー仙ノ倉山(13:30)
このあたりからガスが濃くなってきたので、先を急ぎます。
ガスで眺望もなくなってしまったので黙々と歩く。
道は変わらず、まあまあ大きいアップダウンの連続。
もはや同じような山を越えすぎて記憶があやしいですが
最後の400mアップののぼりはなかなかきつかったです。
道はよく整備されており、迷うことはありませんが
一部片側が切れ落ちている部分もあるので歩くときは慎重に。
さえぎるもののない稜線なので、風が強いときはあおられないように注意が必要です。
仙ノ倉山からの眺望も残念ながらなし!
疲れすぎたのでここで30分ほど休みました。
日帰りなのに余分なものいろいろ持ってきて荷物が重かった(涙)
仙ノ倉山ー宿場の湯(16:15)
なんだかんだこの区間がいちばん時間かかってるし。
というのも、平標山に着く直前でガスが晴れて美しい稜線が~
歩いてきた道がずーっと見えて
修行のような行程の疲れを癒してくれました。
写真とりまくってたらあんまり時間まけませんでした。
あと、平標山から松手山の区間は、たぶんコースタイム詐欺…
書いてあるより時間かかると思います。
最後の林道は作業道の分岐がいくつかあるので注意。
「宿場の湯」と書いてある方向に進めば、どれを行ってもゴールは同じです。
16時すぎ、予定通り温泉に到着。
西黒尾根にはじまり、美しい景色にタフな稜線
日帰りとは思えないほど、魅力たっぷり歩きごたえのある充実のコースでした!
ゆっくり歩きたいという方は、肩の小屋に泊まって早朝スタートがおすすめ。
稜線上には避難小屋いくつかありますが
緊急用なのと、天候の変わりやすい厳しい稜線上なのであまりおすすめできません。
それでも、頑張って歩いてみるだけの価値があるお山でした。
今度はお天気が安定する秋に歩いてみたいな~