4月26日 雨
あいにくのお天気の中、夢にまで見たUTMFの舞台に立ってきました。
みなさまご存知のとおり、レースは積雪・凍結によりコース短縮という結果に終わり
私の100マイラーへのチャレンジはA6忍野にて終了となりました。無念。
計画通りのレースマネジメントでかなり順調に進んでいただけに
このまま進めば完走できる!そう確信した矢先。
とても悔しいですが、あの状況で先に進むための装備はなく
正直ほっとした、という気持ちもあります。
ということで、亀さんランナー100マイラーへの道は
来年のUTMFまで続くこととなりました。
今回のレースの振り返りを少しずつまとめていきたいと思います。
想いがいっぱいつまったレースだったのでかなり長くなると思いますが、お付き合いください。笑
リザルト
今回のリザルトはこちらのとおり。
想定以上の渋滞により、大幅なビハインドをくらったけど
後半上げていくいつものスタイルは今回も健在。
A6までで800パスはよく頑張ったかなと。(まだまだ上げる気満々でしたが)
各エイド間のタイムはこんな感じになりました。
赤は計画より上げられた部分、緑はビハインドが出た部分。
前半の渋滞により思った以上に体力を温存できていたので、
精進湖からはしっかり上げられました。
ではレースを時系列でなぞっていきます。
スタートーA1富士宮
スタートは2400人が一気にゲートに集結して、窒息するかと思った。笑
トイレに並んでてもたもたしてたので、ちょっと後ろすぎたかな?
もみくちゃにされながら、あっさりとスタート。
もっと緊張してわなわなすると思ったけど、
いろいろバタバタしすぎて緊張する暇なかった。
(長い長い旅のスタート)
昨年言われた「30㎞までは寝て行け」という呪文があったので
ペースは抑えめに。キロ6分30秒~7分くらいで進む。
すごい勢いで抜かれたけど、いつものことなので気にしなかった。
得意の山岳区間に入れば抜けるし、後半落ちないのが自分のスタイルだったから。
けど、今回に限ってはこの作戦が裏目に出た気がする。
W粟倉を出てすぐに大渋滞。
昨年のSTYでは10分程度だったところがなんと40分待ち…
唯一の救いはちゃんぷ練メンバーが近くにいたこと。
いつもならイライラしちゃうけどみんなと雑談してたので気がまぎれた。
その後も渋滞は何度も続き、のろのろ、止まっては動き、の繰り返し。
粟倉から富士宮まで2時間もかかってしまった。痛い。痛すぎる。
A1富士宮ーA2麓
ここは得意の山岳区間。
天子ヶ岳・熊森山ののぼりで、渋滞のビハインド分を巻き返す予定、だった。
昨年のSTYでもここまでの30㎞をオーバーペースで進んで
グロッキーな人たちを山の中でたくさん見たから。
これはとりつきのすぐ手前。(写真ありがとうございました!)
けど、その期待は甘く、渋滞はまだまだ続く・・・
結局山頂までのろのろ渋滞は続き、天子ヶ岳の山頂を過ぎたあたりで日が落ちました。
霧が濃くて、視界が悪い。雨も強くなってきた。
みんなが慎重に進むのでペースも落ちる。
抜いても抜いても前がつまっていて、想定より遅れていることにかなり焦った。
麓で待ってるサポーターさんに心配かけちゃう、と思って急いだ。
熊森山からのくだりは、1㎞ちょっとなのに渋滞で1時間かかった。
1000人以上が通った急なくだりは元の道がどこだかわからないくらい耕されて
みんなが滑った靴のあとが大量に残されていた。
上からも下からも悲鳴が聞こえてきたり
寒さで震えだす人がいたり
あちこちで人が滑り落ちていたり
冷静に考えたらぞっとする光景だった。
それでも、はやくサポーターさんに会いたくて、元気な顔を見せたくて
冷たい雨の中、夢中で走った。
結局、麓についたのは予定から2時間半遅れの23時過ぎでした。
自分との約束
今回の100マイルの旅で1つだけ、決めていたことがあります。
「自分でコントロールできないことに、感情をざわつかせない」
それは、これまでのロングレースで学んだこと。
24時間を超えて夜通し走っていれば、いろいろある。
雨だって降るし、暑かったり寒かったり、道が悪かったり。
相方がもたもたするのはいつものこと。(まあ、今回もいつも通り。笑)
だけど、それにいちいち反応したって何かが変わるわけじゃないし
だったらそこに無駄なエネルギー使わなくていい。
(もたもたしてたら急かすけども)
最後は前に進もうという前向きな気持ちがいちばん大事って
これまでのレースで学んだから。
想定外の渋滞はさすがにイライラしちゃったけど
いつもより冷静に前に進むことに集中できたのは、ちょっと成長かも。
その証拠に、今回はどの写真見ても全力で笑ってる。
心から、旅を楽しめた気がするなー
麓では、おにぎりとスープ、富士宮やきそばを食べた。
温かいカフェオレも飲んで、胃を温める。
朝方の放射冷却に備えて、乾いたレインウェアに着替えて、腹巻を温かいものに変えた。
エイドでやることは事前にメモしてサポーターさんにも共有しておいたので
落ち着いて抜け漏れなくやれた気がする。
事前に共有すべきだったことややっておくべきだったことの反省点は多いし、
相方のトイレ待ちなど、相変わらずなことも多いけど(怒)
渋滞でのビハインドをのぞいてはトラブルもなく
ここまでの遅れを取り戻すべく麓をあとにしました。
▼②(A2麓~A4精進湖)に続く
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