亀さんランナー100マイラーへの道

亀さんランナーが走ることについてあれこれ考える日記

【レースレポート】FTR100(2018)-後編ー

さて、FTRレポートの後半戦。

写真をほとんど撮っていないので文量多めですが

山猿家の珍道中。事件は後半に発生します…

では、後半戦スタート!

▼前半はこちら

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ご覧のとおり後半はペースがた落ち。

飯能アルプスに想定以上に脚が削られ、あまり走れなかったのは反省。

それに加えて相方が(いつもの通り)眠気と戦っていたため

エイドでの休憩も予定より長め。

A6-A7

飯能から鎌北湖まではゆるやかなアップダウン。

しっかり走れる区間、のはずだったけど

走る気にならず、だいぶ歩いた。

ヤセオネ峠のガレたくだりもいつもどおりブツブツ言いながらだいぶスローで通過。

ここを走れなかったのはおそらく気持ちの問題かなぁ。

予定より1時間も時間をかけて鎌北湖に到着。

「眠くなってきちゃった・・・」

このあたりから相方のいつものやつがはじまった。

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(前半はいつも調子よく走ってるんだけどねぇ)

A7-A8

「眠いからちょっと走ってるわ」

鎌北湖を出たあたりで相方が走り出した。

(ちんたら歩いてて遅い)と言われたようでいらっとしたけど、なかったことにした。

そうそう、心はざわつかせないのが、大事。

「勝手にしてくれ」

心の平穏を保つために、気にしないことにしてマイペースに進む。

と、北向地蔵を過ぎたゆるやかなくだりでルートを外れて走るライトの灯が見えた。

一瞬あれっ?と思ったけど

マーシャルゼッケンだったので下山して交代とかするんだと思って気にとめなかった。

けど、これが事件の始まり。

・・・進んでも進んでも相方がいない。

前からこぼれてくる選手は何人もかわしたけどいくつ分岐を過ぎてもいない。

もしやさっきの。

ロスト・・・

「めんどくせー!!」

深夜24時。選手もばらけて幸い前後に誰もいなかったので大声で叫んだ。笑

叫び声はむなしく夜の森に消えていった。

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電波のあるところで電話してみると、案の定ロストした様子。

選択肢は2つ。

①聞かなかったことにして先に進む。

②待つ

①を選びかけたけど、なんだかちょっとかわいそうな気がして

しょうがないので顔振峠でしばし休憩。

ほどなくして、相方がやってきた。

いらだちを隠せなかったけど、さすがにキレる元気もなかったので無言で進む。

こういうとき何か優しい言葉とかかけてあげたらいいんだろうけど

こちらも75㎞進んできてさすがに余裕がない。笑

んー…いくら疲れていても心に余裕が持てるようになりたいところ。

相方の眠気はその後もおさまらず

八徳からののぼりで振り返ったらまたいなくなっていた。

お腹がすいてしょうがなかったので先に行きたかったけど

相方の眠そうな悲壮感がすごくて

かわいそうだったので軽く励ましつつ、分岐で待つ。

そんなこんなで予定より1時間かけてA8高山不動尊に到着。

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はい、眠りの山猿さん降臨。

A8-A9

相方はどうしようもなく眠いらしく、A8で仮眠。

何も言わずそっと出ようかと思ったけど

やっぱり良心が痛むので、一言声をかけて先に出発。

A8でおにぎりを2つ食べたからか元気になってきて

カフェインも効いてきて無双モードに入った。

高山不動尊から大野峠まではデジャブのようにロードとトレイルが繰り返されるけど

よく知った道なので気にならない。

スピードは相変わらず出ないけど走れるところは走る。

無心で前に進み続けたら

結局、相方はA9まで追いついてこなかった。

A9-G

もしや・・・またロスト?

いや、この区間で迷うところないはず。・・・まだ寝てる?

あと5分待ってこなかったら先にエイドを出よう。

そう決めた3分後に相方登場。

「・・・はえーじゃねーか」

どこまで行っても上から発言にいらっとしたけど(笑

私が速いんじゃなくて、あなたが遅いんです・・

A8からA9まで3時間もかかってますから(心の声)

いろいろ言いたいことはあったけど、全部心にしまう。

そうそう、心をざわつかせないことが、大事。

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最後のくだりは一気におりた。

いつもなら100万回くらいため息が出るような長い長いくだりだけど

ポジションと足の回転だけに集中して

無心でリズムを刻んだらあっという間に終わった。

ちょっとくだりはマシになったかもしれない。

最後のロードは200歩くらい歩いちゃったけど

武甲温泉を過ぎたあたりからはもう歩かないって決めて頑張れた。

羊山公園の長いのぼりも気持ちが折れそうだったけど

なんとか最後まで歩かず、ゴール。

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最後まで走ってゴールできた100㎞は初めて。

道中はまあいろいろあったけど

予定よりやっぱり時間がかかったけど

納得のいく走りができてよかった。

後半まとめ

得意の夜間パート。

想定よりかなり時間がかかったけど、リザルトを見ると粘れていることがわかる。

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普段、睡眠時間は長い方だけど(朝も弱いけど)

レース中だけは夜に強いらしい。

眠気対策

夜の眠気については、対処の仕方でわかってきたことがある。

まずは前日までにしっかり睡眠をとること。

7時間睡眠が最も健康に良いと言われているけど、

いわゆる睡眠負債が多ければ多いほどレース中眠くなる確率が上がると思っている。

次にカフェインを摂るタイミング。

レース前のカフェイン抜きに効果があるのかはいまいちわからないけど

レース中は普段寝る時間(私の場合23時~24時)に1回目、

その後3時間おきくらいに摂取するようにすると眠くならない。

どうしても眠くなっちゃうときもあるけど

その時は「眠い」という事実をいったん受け入れ(これが大事な気がしている)

何時だろうがカフェインを摂取して足を前に出すことだけに集中する。

そうすると集中力が戻ってきて、眠気が覚めるタイミングが来るんだよなぁ。

これはあくまで私の場合、しかも30時間くらいまでのレースの場合、だけど。

Be Positive

昔から超のつくネガティブ思考だった私。

トレランをはじめて、長い距離を走るようになって

ちょっとずつだけど前向きに物事を考えられるようになった。

トレランをはじめて間もないころ大瀬選手からもらったサインにこう書いてあった。

「Be Positive」

これが大事なんだよって教えてもらって当時はよくわからなかったけど

ようやくその意味がわかってきた。

もちろんタフなアップダウンや長時間の行動に耐えうるフィジカルとスキルも大事だけど

結局、最後はメンタル。

いろいろあるけど、すべて受け止めて、前向きに変換して

できると信じて進むことで、限界を超えてまだ見ぬ自分に出会えるんだと思う。

まだまだブツブツ言いまくるし、心が動じる場面も多いけど

「まだいける!」自分を信じて最後まで進めたのは成長かもしれない。

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今回の旅も珍道中でしたが

こつこつ積み重ねてきたものがかなり結果にでてきたなという

手ごたえのあるレースとなりました。

相方もいよいよまずい(刺される)と思ったらしく本気で練習する気になったようです。

 

UTMFに向けてまだまだ足りないものはたくさん。

1つ1つクリアにして100マイラーへの階段をのぼっていきたいと思います。

 

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