残り、30km
ここからが長かった、ラスト30km。
かかとが痛い・・・
私もバディもいろんなところに不調が出はじめてなかなか1kmが進まない。
そんな中、西吾野を過ぎてバディが遅れはじめる。笑
どうやら眠気がすごかったようで
子の権現ののぼりで崖に吸いこまれそうになること数回。
だいじょうぶかー・・・笑
結局、子の権現でバディは仮眠(15分)
私は関門が心配だったので先に歩かせてもらいました。
その後A8竹寺で無事合流。
A8竹寺ではようやく夜があけて
木々の隙間から見えた朝やけがめちゃくちゃきれいだった。
そして茅の輪と朝陽が重なってとても神秘的だった。
折れない心
正直なところ、旦那さんと私では走力が違いすぎるので
2人とも、私が先にくたばると思ってました。
まさかの私のタフさにお互いびっくりだったわけですが、
それはきっと前に進む強い気持ちが途切れなかったから。
心を保つのに今回よかったなぁと思うのは
①道を知っている
②時計で距離がわかる
③いろんな人に話しかける
特に①と②は気持ちをつなぐのにとても重要だった。
(ハイスペックな時計買ってよかったー)
あとどれくらいのぼるのか、あとどれくらいで次のエイドなのか
知っているのと知らないのでは気持ちが全然違う。
(大嫌いな飯能アルプス)
A8竹寺ーA9吾那神社はアップダウンが死ぬほど続く
魔の飯能アルプス越え・・・
でもここはいつもの東神田TRCの練習コースなので
だいたいの距離感と道のイメージがありました。
バディはよくわかっていない(すぐ忘れちゃう)ので
「ねぇ天覚山どこ・・・?」「まだ見えないよ」
「あれ天覚山?」「違うよ」
「あれ天覚山?」「違うって」
「こんどこそ天覚山?」「んーまだ。あっちの奥のやつ」
「・・・え。あと何回のぼるの」「しらん。はよー」
みたいな感じに(漫才か)
個人的にはだいぶおもしろかったけど、
バディはだいぶ眠そうでお疲れでした。
よくがんばりました。
残り、10km
そんなこんなでA9吾那神社に8時30分到着。
ゴール関門までまだ時間に余裕はある。
ここからは気力。
A9吾那神社ーA10桂木観音もいつもの練習コースなんだけど
10kmがものすごい長くてつらかった
かかと痛いし。
一緒にスタートした仲間はもうゴールしたかなーとか
北向地蔵に来るの10回目くらいかなーとか
腱鞘炎でMさんと毛呂までジョグしたなーとか
天望峠でYさん捻挫して飯能までタクシー乗ってたなーとか
今頃みんなはドニチレンで峠走かーとか
永遠と続くアップダウンを紛らわすように
とにかく前向きに楽しいことを考えながら進んだ。
A10桂木観音からは幻覚が見えはじめて
森の中に人がいたり、目の前に急にロードが現れたり
切り株がカメラマンに見えた。笑
「楽しむ勇気」と鏑木さんがよく言っているけど、
その意味が少しわかった。
いろいろ起こるけど
すべて前向きにとらえて楽しむってこういうことだ。
感動のゴール
(15時。感動のゴール)
最後のロードはこれまでの道のりが走馬灯のように思い出されて
やっと終わる、といううれしい気持ちと
終わっちゃう、 というさみしい気持ちと
やりとげた、という達成感とがごちゃまぜで
でもこの表情を見るとほんとに楽しかったんだなってことが伝わる。
29時間52分。
わたしたちの長い旅は終わりました。
2人で笑ってゴールできて、しあわせです。
あらためて、ほんとにやりとげたんだな
と、これを書きながら実感しました。
亀でも、100km走れた。
(こんなログはじめて見たわ・・・)
これにてレースレポートは終わり!
私のチャレンジが、誰かの何かのお役にたてれば幸いです。
もうしばらく飯能・越生はいいかな…なんて今は思うけど
楽しかったから秋のFTR100も出ようかなぁ。笑
さて、つぎは来月のSPATRAIL。
昨年、走力が足りなくてはじめてのDNFを経験した因縁の大会。
今年は完走したい!!!
100マイラーへのチャレンジはまだまだ続きます
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▼過去のレポートはこちら
①-まとめ編
②-水分・塩分編
③-効率のよい動き編
④-補給編